ヒュドラ
ヒュドラ · レルネの怪物 — 複数の頭を持つ神話上の怪物
ヒュドラ(希語 Hydra)は希臘神話最大の多頭怪物で、正式名称はペロポネソス半島アルゴリス地方レルナ沼の住人として「レルナのヒュドラ」と呼ばれる。ヘシオドス神統記によれば巨人テュポンと半人半蛇エキドナの子で、ケルベロス キマイラ オルトロスの姉妹に当たる。女神ヘラがヘラクレスを試すために自ら養育したとされる。頭の数は正典では九つだが、伝承により七 五十 百と変奏され、中央の頭一つだけが不死である。最も恐るべき能力は再生で、一つを切れば二つに成長し増殖する。息と血は猛毒。ヘラクレス十二の功業第二の対象として、甥のイオラオスが松明で切断面を焼く協力により無限再生を封じ、最後の不死の頭を巨岩の下に封印して討伐された。流れた血は矢じりに塗られ、以後の希臘神話全体を貫く因果の鎖となる。